Rasmus Faber Presents Platina Jazz / Anime Standards Vol.3 (2012)



Genre: Jazz/Pop/Anime
For Fans of: All That Jazz, Silent Jazz Case, 8ch.
Country: Sweden.
Label: Victor Entertainment
Myspace

1. 銀河鉄道999 (劇場版『銀河鉄道999』より)
2. 風の谷のナウシカ (『風の谷のナウシカ』より)
3. 海の見える街 (『魔女の宅急便』より)
4. わが名は小学生 (『みつどもえ増量中!』より)
5. 悲しい予感 (『月詠-MOON PHASE-』より)
6. 1/2 (『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』より)
7. H.T (『TRIGUN』より)
8. 小さなてのひら (『CLANNAD~AFTER STORY~』より)
9. プラチナ (『カードキャプターさくら』より)
10. ルパン三世 愛のテーマ (『ルパン三世(TV第2シリーズ)』より)
11. 輝く空の静寂には (『黒執事II』より)
12. デリケートに好きして (『魔法の天使クリィミーマミ』より)
13. 天使のゆびきり (『彼氏彼女の事情』より)
14. 対象a (『ひぐらしのなく頃に解』より)
15. God Only Knows (『神のみぞ知るセカイ』より)
16. 旅の途中 (『狼と香辛料』より)
17. Gravity (『WOLF’S RAIN』より)

The Galaxy Express 999


果たしてこれがジャズの入口になるかはわかりませんが、ラウンジ・ミュージックとしては素晴らしいものだと思います。
僕はジャズのジャの字も知らないんですが、スっと聞くことが出来ました。やっぱり大きいのは、その曲を知っているということ。ジャズの創り出す大人な雰囲気、あるいはオシャレな空気感っていうのは好き!という人は多いものの、いざTSUTAYAでスタンダードを集めたコンピレーションをレンタルして聴いてみると「ちょっと・・・」なってしまった人も多いのでは?勿論その魅力に取り憑かれた人も同じように多くいるでしょうけど。

僕が言いたいのは、ジャズに苦手意識を持ってしまう要因の一つに、曲展開が読めないという事。勿論それこそがスリリングなセッションを生むのだろうし、曲によればポップスのような展開のモノもあるでしょう。(そりゃジャズはUSポップスの元になってるR&Bなんかとは切っても切り離せないと思いますし)
でもやっぱりそれでも、ちょっと難解さを感じて勝手にハードルを作ってしまいます。聴き込めば楽しくなってくるだろうし、またその曲を違う人が弾いたら「こんな表現もあるのか!」「ここをそう弾くかよ!」ってな楽しみもあると思うんですが・・・如何せんそこまでに達せないわけでして。
そこでこのアニメソングをジャズでカバー・・・という事をしてくれるとですね、その曲展開が読めない、なんてことが無くジャズの雰囲気を味わえるわけです。そういう意味ではジャズが苦手な人でも楽しめるかもしれません。この曲を知らなくても元はJpopなので、曲展開もある程度読みやすい。それを崩したりしてソロパートなんかもあったりするので、上述のようなジャズの「遊び」も楽しめる。

まあしかしどの世界にも、オールドスクーラーな人達はいるわけで。この作品に関しての保守層のウケってのはどうなんでしょうかね?と純粋に気になってしまいますが・・・。まあでもそういう人達の顔色を伺って、新しいジャンルを聴くことや評価することに二の足を踏むのも、何だか馬鹿らしいので、気にせず聴くのが吉!

1/2 


1st、2nd、3rdと出ていますが、個人的には一番良い作品だと思います。ジブリの曲もあるし、"ルパン三世 愛のテーマ"、"対象a"、"Gravity"とかみたいにそりゃ合うだろ!みたいな曲もある。最近アニメの曲も、多くあって知らない曲も多いんですが、聴いてみると良くアレンジされてるなあと感じました。それも驚くようなアレンジでもなく、イメージ通りで安定感ある感じ。
ぶっちゃけ驚くようなサウンドを期待してるわけでもないですし。やはり原曲どこ行った!みたいな曲を聴きたくてこの作品を手に取ったわけじゃないですから。やはり「アニメソング」を聴きたくてって人が殆どだと思いますし。そういう意味では上手くいってる作品だと思います。

ジャケも今までで一番クールな感じ。でもこのジャケならプラネテスの曲あると思うじゃんかよ。999あるからかな?後は"Gravity"とか?

Hajimete No Chuu (My First Kiss)

このアルバムには収録されていませんが、このアレンジも良いですよね。

このグループが数あるアニメジャズ作品の中でヒットしたのは、やはり選曲とアレンジ。ジャズのオシャレさや洗練さを無理に出そうとすることはなく、まるでジャズのスタンダードナンバーかのように暖かさと親しみやすさを持たせたのが良かったと思います。まず聴きやすいし、そういう姿勢がもう大人でオシャレっていうか、内面からにじみ出てるっていうか。
他のアニメソングのジャズアルバムってなんか無理にオシャレにしようとしてて、小手先でアレンジしてるっぽい感じがなんか嫌だったんですよね。結構原曲迷子になるし。
そういう意味でこの作品は買って良かったなと思えるラウンジ・ミュージックアルバムですね。オススメ。



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