The Gaslight Anthem / Handwritten (2012)



Genre: Alternative/Heartland Rock/Folk Punk
For Fans of: Bruce Springsteen, The Menzingers, Frank Turner.
Country: New Jersey, US.
Label: Mercury
Official: http://www.thegaslightanthem.com/

01. 45
02. Handwritten
03. Here Comes My Man
04. Mulholland Drive
05. Keepsake
06. Too Much Blood
07. Howl
08. Biloxi Parish
09. Desire
10. Mae
11. National Anthem

45


個人的に最高傑作だと思う、アメリカはNew JerseyのThe Gaslight Anthemの4thをレビュー。

止まらないBruce Springsteen化…もといHeartland Rockへの傾倒が、よりバンドをスターダムに押し上げているような印象。それが彼らのPunkサウンドな部分を求めていたファンには、何となく受け入れ辛いかもなあ・・・と思ってしまうレベルにまで来ました。
Bruce Springsteenに代表される、60年代の「ブリティッシュ・インヴェイジョン」を経て、RockってものとUSルーツのTraditionalな音楽を自然に馴染ませて表現されるようになった70年代のアメリカンロック・・・Bruce SpringsteenやJohn MellencampだったりTom Petty、Bob Segerだったりという所謂Heartland Rockなんて呼ばれているサウンド・・・の影響を受けたPunk Rockバンドというのが、1st~2nd辺りに彼らに抱いていた印象です。そういったものが3rdからPunk的なサウンドが薄れ始めて、今作ではRockバンドのスケール感を感じさせる・・・嫌味でもなんでもなく「メジャー感」を感じさせる音になったかなと。

Mulholland Drive


僕としては、こういう音は本当に大好きなので、どうぞ傾倒していって下さい!って感じです。
ヒットした2ndなんかは、サウンドが疾走感もあってパンクっぽく、まだ何処か青臭くもあって、ロックの痛快さや爽快感がありました。
そんなサウンドの中でも、過去の音楽(ルーツ)に対する敬意や愛情を感じれて、自然と僕も聴いていて懐古的な気持ちになって、昔の事に思いを馳せちゃったりなんかして。そしてそれが作を追う毎に強くなってきてる気がします。

Here Comes My Man


別に疾走感があるサウンドを否定する気は一ミリもないですが(むしろ速い曲こそ最高!と思ってるくらいです)、大きいステージで演奏する際に、速い曲をやらなくても間が埋まる安定感や迫力が出てきたなあと。それはアレンジだったり展開だったりの楽曲そのものの質や、ライブパフォーマンスの質等が更に良くなったからなんでしょうね。ヒットしてビッグになっていくにつれ、大きな舞台も多く経験している彼らですから。後は、今作リリース前によりルーツに傾倒したソロプロジェクトで活動をしていた、ヴォーカルのBrianのヴォーカルの表現力にまた更に渋みや深みがましたような気がします。今作は特にミドルテンポの曲の歌メロが良いなと感じましたし。

そういった迫力のあるミドルテンポが、グッと魅力的になったからこそ、時折入る疾走感のある曲がまたまたグッと魅力的になります。より青臭くキラキラして聞こえますよ!たまんないです!(やっぱり速い曲は好きなんです)

Desire

今後も更にビッグネームになっていくことを確信させる素晴らしい作品でした。今度の作品はホーン・セクションとかも入れちゃって、キーボードも入れちゃったりして、どんどん70'sな感じになったり?(笑)ともかく彼らがどういう音楽をしようが、そこにはきっと深い敬意と愛情があるはずだから、僕もきっと楽しめるし、心動かされる筈。楽しみだなあ。



おまけ



The Gaslight Anthem & Bruce Springsteen - The '59 Sound (PROSHOT)




The Gaslight Anthem & Bruce Springsteen - American Slang



Bruceもお気に入りのこのバンド・・・凄い(小並感)

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