Butch Walker & The Black Widows / Spade (2011)



Genre: Rock/Pop/Powerpop
For Fans of: Elvis Costello, Marvelous 3, Weezer.
Country: Georgia, US.
Label: Dangerbird Spain

1. Bodegas and Blood
2. Every Single Body Else
3. Summer of `89
4. Sweethearts
5. Day Drunk
6. Synthesizers
7. Dublin Crow
8. Closest Thing To You I'm Gonna Find
9. Bullet Belt
10. Suckerpunch

Myspace

Summer of '89

※Bryan AdamsのSummer of '69の曲名をパロった曲でしょうか

と、上記のレビューで言ったものの、あそこまでグラム・ロック的な甘さと派手さを持ったロックサウンドではないです。アーティス名の部分に"& The Black Widow"と冠してるように、彼としても今作はソロと言うよりもバンドサウンドを意識した音作り・楽曲になっていると思います。The Black Widowとは、彼が他アーティストをプロデュースする際にセッションバンドとして起用していたプレイヤー達だったそうです。ですが、その内彼含め自身のバンドとしての思いが強くなっていったそうで、今回"Butch Walker & The Black Widows"として作品を作ったそうな。

成程確かにアルバムを通して聴いてみると、聴いていてハッピーになるようなブッチ・ウォーカー節満載のロックサウンド。しかしガレージとは言いませんが思ったよりラフなサウンド・アレンジになっていて、それでいて懐かしい感じ。60年代~80年代のロックサウンドを踏襲したようなポップなロックンロール、あるいはパワーポップサウンドが魅力の彼でありますが、ソロではその部分が意外と全面に押し出されていなくて、バンド時代やプロデュースでそういった面を見せているんですよね。しかし今作は、そのルーツ的な部分が色濃く出てる作品だと思います。

Closest Thing To You I'm Gonna Find


まぁそこで終わらないのがブッチ先生。ただの懐古的なロックアルバムになるわけでなく、ブッチ・ウォーカー流のハッピーになるようなポップネスが随所に散りばめられていて、クラシックロックアルバムではなく、しっかりと「ブッチ・ウォーカーの新作」として成り立っています。
そういう巧さはWeezerのリヴァースも巧いですよね。過去の好きだった・憧れていたサウンドを自分流に持っていく手腕が。単純に良い曲を書くだけでなく、そういう80年代の溢れまくっていた雑多な要素を練りあげる力があったからこそ90年代以降のUSロックシーンの表舞台に立たされたのかもしれないです。
ブッチもそういう力があったから、引き出しも多いし、色んな物を飲み込む力があるからプロデューサーとしても人気なんでしょう。

うだうだ言っていますが、ブッチ好きは勿論、パワーポップ好きは要チェックですよ!!

Synthesizers




0 コメント: