Bon Iver / Bon Iver (2011)



Genre: Indie/Folk/Post Rock
For Fans of: Arcade Fire, James Blake, Fleet Foxes.
Country: Wisconsin, US.
Label: Hostess Entertainment

1. Perth
2. Minnesota, WI
3. Holocene
4. Towers
5. Michicant
6. Hinnom, TX
7. Wash.
8. Calgary
9. Lisbon, OH
10. Beth/Rest

Official

Holocene




昨年の年間最優秀アルバム賞でもArcade Fireが受賞したりと、近年インディーロック勢の評価というものが公式的な形として評価されていますね。
アメリカのシンガーソングライター、Justin Vernonを中心としたプロジェクト"Bon Iver"の2ndをれぶー。

ぱっと楽曲を聴くと割と内省的なイメージを持ったんですが、ライブを見ると外向きに放つような解放感もあり、それを踏まえて聞き直すとまた違った世界を見ることが出来ます。

そしてキャッチー…ともまた違うんですが、聴きやすい、心地良いサウンドなんです。メロディも素晴らしく気持ち良い。何も考えなくてもジャケットのような風景の中にいるみたいな気分になります。
楽曲の展開も物語性があって、時にはドラマティックに、時には淡々と展開していきます。その一つひとつを集中して確かめながら聴いてもいいし、そのストーリーに身を委ねるも良し。「ここの此処が、彼の◯◯を意味するのだ!」と読み取るのも興味深いし、「聴いた、感じた、素晴らしい」と直感的に聴くのも正しい聴き方の1つだと思います。
「グラミー賞受賞だから良いだろう」と思って構えて聴くよりも、個人的には寝る前に曲に込められたストーリーに思いを馳せてリラックスして聴くのが一番かと思います。

Towers


Bon Iverを聴きながらいつもの道を歩くと、また良いんですよね。あれ?こんなにエモーショナルな道だっけ?っていう・・・というかエモーショナルな道って何だよって話ですけど(笑)とにかく「グッとクる」わけです。
そういう意味でも前作より外向きの曲なのかも。前作は彼、Justin Vernonが前のバンドがポシャって、彼女にも振られて心身共に参っていた時に、自分を癒すように作ったデモで完成したのがBon Iverの1stアルバム。そういう意味ではひたすら内に向けられた楽曲なんだと思います。
今作ではそれから一歩進んだイメージがあります。彼も部屋を出て、自分の世界を広げて、他人との世界、あるいは別の世界(自然)に触れようとする感じが楽曲から感じられます。同時に解放感とか感じますし、何かしら吹っ切れたところもあるのかも?

上記PVの"Holocene"の主人公の少年のように、外の世界に飛び出したいという願望があるのかも。まあ結果グラミー賞を取るっていうことで、世間から評価され、外側から彼の世界に望んで触れるようになったわけですが。
その周りの期待や圧力に負けてしまわないかなあ?とも思ったんですが、楽曲を聴くと、歌詞は詩的で繊細な部分もあるんですが、曲展開やアレンジは大胆だったりするので、意外と周囲の期待に負けること無くサラッと次のアルバム作っちゃうかもしれませんね。

それにクリエイティブな人間のようで、次々にプロジェクトを立ち上げようとしてるようで、これからの彼の活動に目が離せませんね。

Calgary


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