Bruce Hibbard / Never Turnin' Back (1980)



Genre: AOR/Soft Rock/Pop
For Fans of: Airplay, TOTO, Koinonia.
Country: California, US.
Label: Cool Sound

1.Never Turnin' Back
2.Calling
3.You'll Never Let Me Go
4.It's A Shame
5.You're So Good To Me
6.Forgiven
7.Straight And Narrow
8.All Of Me
9.Love Will Always Make A Way
10.We Are All His Children

Myspace

Never Turnin' Back


正直僕はAOR系のアーティストは全く詳しくないので、うんちく的なのを語れないのですが、知らないなりにレビューしたくなる程の魅力がある名盤です!!
カリフォルニアはロサンゼルスのCCM系アーティストのBruce Hibbardの大名盤である2ndアルバムをれぶー!

CCM系についての話は以前、シンガーソングライター企画の時に調べてちょろっと説明しましたが、Contemporary Christian Music(現代的キリスト教音楽)の略らしいです。主に教会、あるいは集会の際に歌われたり、かけられたりしてるそうです。歌詞の内容もキリスト教賛歌とも言うか、その教義にあった歌詞のものがCCMにカテゴライズされるそうな。音楽性そのものも、攻撃的ではないソフトなサウンドになりやすく、AOR的な立ち位置に置かれるバンドも多いんだとか。

まぁ今でこそクリスチャンミュージックというのは市場に出回り、チャートを席巻することもありますが、昔のCCM系のバンドってのは上記のように教会や集会でプレイされるために、知名度はキリスト教の中でしか広がらなかったみたいです。この作品もそれに洩れず、80年代というネットなんて無い時代の作品故に、マニアな一枚となりかけていたんですが・・・何と日本で再発した事によって、日本のAORフリークでヒットしたという経緯があるんだとか。そもそもこのマニアックな一枚を日本で見つけ出してCD化しようってのが凄いですよね。その人のセンスには脱帽です。

Sweet And Narrow


歌詞がかなりCCMっぽいですが、そういう歌詞に引っ張られるように優しく語りかけるような歌い方が、洗練されつつもゆったりとしたソフトロックな曲調と相まって、絶妙なAORソングになっていますね。Bruce Hibbardの後ろを支えるバックバンドはフュージョン系の方たちがプレイしてるそうなので、演奏技術の高さと安定感は抜群です。

AORって言うとやっぱり音の質・曲の質・演奏の質と三拍子揃った、あるいは揃える事を意識した「質の高い」音楽ってのが魅力ですよね。まぁ人によってその「質の高い」って基準は変わるんでしょうけれど。少なくとも僕にとってはどれも質が高いサウンドで、たまらないっす。以前記事で書きましたが、日本人の気質的にこういうきっちりしたサウンドの音楽ってのはぴったりフィットすると思うんですよね。だから人気の出た時代(80年代前後?)以降も、愛され続けてるんだと思うんですよね。(※最近でもAORコンピとか出てますもんね)

You're So Good To Me


このアルバムの更なる魅力は、「アルバムの質」もまた素晴らしいんです!つまり曲毎でも素晴らしいんですが、「どういった曲が揃っているか・その曲順はどうか」っていう点でバランスが最高なんですよ。メロウな曲もありファンキーな曲もあり、シンプルな曲もあればテクニカルな曲もある。どんな季節、時期、時間に聴いてもぴったり雰囲気に合う素晴らしさがあります。まぁでもやっぱり夏が一番ぴったりなきもしますけど・・・それが今夏なだけで、秋聴いても同じ事言うかもしれません(笑)


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